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いまさら読書~オズの魔法使い~

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こんにちは。めいです。

 

きょうは、2020年の目標④で挙げた読書の第一段をお送りします。

命名「いまさら読書」

せっかくなのでカテゴリーを作ることにしました。カテゴリー名は「いまさら読書」です。

有名でぼんやり知っているけど実は読んだことがない本を、いまさらだけど読んでみよう、ということで、「いまさら読書」としました。

流れとしては、まず、読む前に知っていた情報で作品を「うろ覚え解説」し、次に実際に読んでみた「感想」を書いていこうと思っています。ここでは「正確なあらすじ」も紹介します。また、本編とあまり関係はないけれど気になったことを調べてまとめたりもしています。

できるだけフレッシュな状態で読むため、ルールとして、うろ覚えの内容以上のことは調べずに本を読み、作者や書かれた時代などの情報は、読んだ後に調べることとします。調べて面白かったことなどがあれば、感想で書いていきますね。

また、感想はネタバレを気にせずにがんがん書いていくので、ネタバレを踏まずにまず自分で読んでみたいという方はお気をつけくださいm(_ _)m

 

さて、記念すべき第1回は『オズの魔法使い』です。

 

めいによるうろ覚え解説『オズの魔法使い』 

文章にできるほど内容を知らなかったので、知っていることを箇条書きにします。

・主人公はドロシーだったはず。

・おさげ頭で青い服を着ているビジュアルの記憶がある。

・かかしとライオンとロボットが出てきて一緒に旅してた。

・それぞれ欲しいものがあったはず。

・ここまで書いて、オズの魔法使いの時代にロボットは存在しないはずと気付いて謎が増える。

オーバー・ザ・レインボー

・映画になってるよね?

解説にはなっていませんねorz しかし、こういう作品をきちんと読むのがいまさら読書の趣旨ですので、ご容赦ください(^_^;)

感想

正確なあらすじ

カンザスでおじさん、おばさん、仔犬のトトと暮らしていたみなし子のドロシーは、ある日竜巻で家ごと飛ばされ、トトと共に見知らぬ国にたどり着きます。魔法の力で故郷のカンザスに帰してもらうため、強大な魔力を持つと言われる大魔法使い、オズのいるエメラルドの都を目指し、旅をします。途中、脳みそが欲しいかかし、心が欲しいブリキのきこり、勇気が欲しいライオンと出会い、助け合いながら旅を進めます。果たして、ドロシーはカンザスに帰ることができるのでしょうか。

 

お、割とまとまったぞ。そして、ロボットではなくてきこりでした。他は大体合ってましたね。読んだこともないのにここまで認知させてるとは、名作すごい。

関係ないけど気になったこと:ブリキって何?

作中できこりがさびる描写が何度もあるので金属だということは分かるのですが、果たしてどんなものかというと正確に知らないことに気づきました。「ブリキのおもちゃ」とか聞くけど、ちゃんと知らない…

調べてみたところ、「鉄をスズでめっきしたもの」だそうです。腐食しにくく、安全性が高いので、缶詰などで使われているそうです。だからおもちゃにも使われていたんですねφ(..)また一つ賢くなれました。

全体的な感想

 ドロシーが家ごと竜巻で飛ばされるというのも衝撃だったのですが、その家がちょうど悪い魔女の上に落ち、物語序盤で既に悪い魔女を退治したこともなかなかの衝撃でした。しかし、その後にも別の悪い魔女が出てくるので、心配(?)いりません。

また、エメラルドの都が最終目的地かと思いきや、そこには物語の中盤で到着します。しかも、オズは魔法使いではなく、ただのアメリカ人のおじさんだったと判明します!家に帰る方法を考えて実行してはくれるのですが、実は、この時点ではドロシーは帰れません!!割とすぐに目的地についたので、おかしいなとは思っていたのですが、これには意表をつかれました。

オズの魔法使いは1900年が初版のかなり昔の本なのですが、120年ぐらいたった今の時代に初めて読んでもたくさんの驚きを与えてくれて、楽しんで読めるのはすごいことだと思いました。名作ってこういうことなのですね。

登場人物に関する感想

登場人物の中で、私が特に魅力的だと思ったのは、主人公のドロシーです。

ドロシーは突然知らない国に飛ばされてしまいますが、あまりめそめそせず、あまりビビらず、状況を前向きに受け入れていきます。そして、初めて見る民族の人々も恐れず、逆に偉ぶったりもせず、平等に、礼儀正しく接します。かかしやきこり、ライオンに対しても優しさを持って接していきます。見知らぬ環境でも前向きに行動できて、誰にでも表裏なく接することができるのは稀有な人間性だと思いました。知らない場所は、知らないというただそれだけで恐ろしいし、不安にもなる状況だと思うのですが、そのような状況でも動じないのはなかなかできないことだと思いました。

また、魔女などのいわゆる「悪者」へのドロシーの態度も新鮮でした。一般的な冒険物語では、主人公は必ずと言っていいほど悪者をやっつけるため、要は殺してしまうために冒険します。しかし、ドロシーは違いました。物語全編を通して、悪者をやっつけようとはしないのです。確かに魔女を悪いやつとは認識していますが、倒すことなんてできないと言い続けます。結果的にドロシーの行動で魔女は消滅するのですが、それは魔女をやっつけようと意図して取った行動ではありませんでした。

私は子どもの頃からさまざまな冒険物語を読んできて、さまざまな悪者がやっつけられる様子を読んできましたが、よく考えてみると、彼らはただ「悪者だから」という理由でやっつけられていたと思います。私もその展開を疑いもせずに受け入れてきました。しかし、それはある種の思考停止状態だったのかもしれないと気付かされました。普通、「悪者だから」という理由で見ず知らずの他人を殺したりはしません。それが物語の文脈になると、突然やっつけていいことになってしまうのです。その点では、実はドロシーが一番まともな反応をしていたのではないかと思いました。『オズの魔法使い』も冒険物語ですが、冒険物語の中で冒険物語の常識のおかしさに気付かされるとは思いませんでした。

ドロシーと一緒に旅をするかかし、きこり、ライオンもそれぞれ良い所があるのですが、一番驚いたのは「ブリキのきこりがブリキになった経緯」でした。彼はもともと人間だったのですが、呪いで少しずつブリキになってしまいます。その、少しずつブリキになっていく過程が壮絶過ぎて肝が冷えました。それでも屈せずにきこりとして働き続けた彼には頭が下がります。

その他の感想①人の長所は積極的に褒めていこう

ドロシーは故郷に帰るためにエメラルドの都を目指しますが、かかし、きこり、ライオンは、それぞれの欲しいものを手に入れるために旅をします。かかしは脳みそ(知性)、きこりは心(愛情)、ライオンは勇気をそれぞれ欲しがっているのですが、物語を読んでいく中で疑問に思うのは、「彼らは既にそれぞれの欲しいものを持っているのではないか」ということです。

物語の中で、かかしは襲ってきた怪物を退治する方法を考え出し、きこりはカブトムシを踏みつぶしてしまっただけで大泣きします。ライオンは獰猛な怪物に立ち向かっていきます。彼らの行動を読んでいて、彼らが欲しているものを既に彼らは持っているのに、どうしてそれに気付かないのだろうと思いました。また彼らは、欲しいと思っているもの以上に良いものを既に持っているのです。それも彼らには見えていません。「自分の良い所って、自分ではこんなにも気付かないものなのか」と思いました。私たちも実はそうなのかもしれません。ですから、「この人のこういう所、良いな、素敵だな」と思ったら、積極的に褒めていこうと思いました。そして、私自身も誰かから褒めてもらって良い所に気付きたいな、とも思いました(笑)

その他の感想②良い所は既にある。必要なのは自分を心から信じること

ドロシーは、エメラルドの都では故郷に帰ることができず、かかし、きこり、ライオンも、オズからもらえたのは偽物の脳みそと偽物の心と偽物の勇気だけでした。しかし、かかしときこりとライオンはびっくりするほどうれしがり、自分たちが脳みそと心と勇気を手に入れたと信じて疑いません。変わったのは彼らの気持ちだけなのですが、行動にも自信がみなぎります。自分にはこんな能力がある、こんなことができる、自分はこんなにすごいのだと心から信じるだけでこんなにも変わるものなのだなと思いました。良い所や能力というのはもともと誰にでも備わっていて、心から自分を信じることが実は一番大切なのかもしれないと思いました。

その他の感想③居場所を見つけるためには冒険が必要

ドロシーは、最初に魔女を家でつぶしてしまったときに手に入れた魔法の靴でカンザスへと帰っていきます。結局、もともと持っていたもので家に帰ることができたというのは、感想②で挙げた、良い所や能力は既に持っているものなのだということに通じているようで、印象的でした。

最初から持っていたもので帰れたのなら、冒険なんてする必要なかったのではないかとも思えるのですが、私は決してそんなことはないと思います。ドロシーたちは冒険をしたからこそ自分に自信をもてるようになり、本来の力を発揮できる場所を手に入れることができたのです。自分が元から持っている能力に気付き、それを発揮できる居場所を見つけるには「冒険」が必要なのだと思いました。

そう考えると、私の今までの人生も冒険だったのかもしれません。嫌な思いもしたし、無職時代には貯金もなくなって、これからどうなってしまうのかと思うこともありました。でも、そういう冒険をしてきたからこそ自分の好きなことや得意なことに気づけて、それを生かした仕事ができるようになったのだと思います。あれは必要な冒険だったと思うと、無駄ではなかったと肯定的に昔を思い出せるな、と思いました。

おわりに

きょうは、いまさら読書の記念すべき第1回をお送りしました。

長過ぎない…(´・ω・`)

最後まで読んでいただき本当にありがとうございましたm(_ _)m

もっとまとまりがあって楽しい文章を書けるように精進します_(:3」∠)_

今後も続けていく予定ですので、気長にお付き合いくださると幸いです。

 

きょうはこれでおしまいです。

また来てくださいね!